憧れの槍ヶ岳へ②(いよいよ槍の穂先だ)

 グリーンバンドからは槍ヶ岳をずっと正面に見据えての登山となる。しかし、足下はガレ場で傾斜もきつくなって槍沢ルートの正念場を迎える。途中、槍ヶ岳開山の修行僧播隆が籠もった岩室播隆窟もあるので中を覗いてみよう。

                       ここからは槍の穂先を正面に見据えて
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                          播隆窟の中を覗いて見よう
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 播隆窟から槍ヶ岳山荘まで1時間30分ほどかかる。ガイド本などによるとここから槍ヶ岳山荘までのことを「槍ヶ岳が見えているものの少しも大きくなってくれなくて・・・・」というように紹介されていることが多いが、一歩一歩の歩みが憧れの頂に近づいていると思えばそれほどでもなかった。

                     疲れたら槍の穂先を見上げよう 俄然元気に
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                      パノラマ画像でどうぞ (クリック 拡大)
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                   振り返れば常念岳と同じくらいの高さまで登ってきた
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 登山も3000m近くになると30分ごとに小休憩を小刻みに取り入れる。殺生ヒュッテとの分岐で休憩する。ここから槍ヶ岳山荘までは急斜面となる。しかし、登山道はジグザグに切ってあるあるので呼吸を調整しながらゆっくりと登って行こう。槍ヶ岳山荘が近づいてくると槍の穂先を這いつくばって登っている登山者の列が目に入ってくる。身体のうちから早くあそこを登りたいというワクワク感がわき上がってくる。槍の肩まであと一息、・・・・・
なお、槍沢ロッジからここまでトイレがなかったので、殺生ヒュッテで用を足すのも良し。

                       それでも槍ヶ岳がだいぶん近くなってきた
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                           殺生ヒュッテとの分岐で休憩
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                           最後の急斜面をジグザグに
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                           こんな急斜面を登っています 
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                               東鎌尾根と常念岳
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                         槍の穂先に這いつくばって登る人の列
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 早朝に横尾山荘を出発してからかれこれ9時間は経過しただろうか、やっと槍の穂先の肩にある槍ヶ岳山荘に到着した。山荘前からは吸い込まれるような槍沢の谷とその向こうに常念岳と蝶ヶ岳の稜線の絶景が広がっていた。ここでしばしの休憩をとって空身で槍ヶ岳の山頂へ向かうことにする。

                              槍ヶ岳山荘に到着
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                         山荘前からの眺望 (クリック 拡大)
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 「一生に一度は富士山に登りたいというのが庶民の願いであるように、いやしくも登山に興味を持ち始めた人で、まず槍ヶ岳の頂上に立ってみたいと願わない者はないだろう。」    (深田久弥「日本百名山」より)
 私もその一人で、登山をはじめて10数年になるが、憧れのの槍ヶ岳がすぐ目の前にあるのが不思議な気がしてならない。
 槍の肩から山頂までは約100mの標高差、約300mの距離があって渋滞がなけれ往復1時間で行ってこれる。登山ルートは、一部を除いて上りと下りが別ルートとなっている。 山頂まで、急峻なな岩場と鉄のクサリとハシゴの連続だがしっかりと設置されているので三点支持の原則を守って登ればまず大丈夫。しかし、山頂直下の17段と31段の連続するハシゴ、直立しているとは聞いていたが本当に傾斜のないまっすぐに延びたハシゴだった。

                           いよいよ槍の穂先に取り付く
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                             途中で小槍を覗いて
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                           三点支持の原則を守って
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 山頂からはもちろん360度の大パノラマが展開している。それまでの岩場、クサリ、ハシゴの緊張感からの解放とともにえにもいわれぬ高揚感に包まれている自分があった。本当は、もっと山頂でゆっくりとしていたのだが山頂はそれほど広くはない。次から次へと人が登ってくるので後ろ髪を引かれる思いで山頂を後にすることにする。

                                槍ヶ岳の山頂
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                          山頂から眺める穂高へ続く稜線
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                                 常念岳方面
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                         パノラマ画像で (クリック 拡大)
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 山頂からの下山は最初の一歩というかハシゴに足をかけるのに緊張を要する。ハシゴに足さえかければ、下を見ないようにすれば恐怖感もなく降りることができる。頂上直下の二つの長いハシゴを降りきると気が緩みがちになるが、足を滑らさないよう、落石をおこさないよう最後まで注意を払おう。

                        槍の穂先から槍ヶ岳山荘を見下ろす
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 三日目は、槍ヶ岳山荘から上高地バスターミナルまで一気に約20Kmの道のりを下る。朝5時に出発する。あいにくの小雨模様だったのが幸いで、槍の穂先に後ろ髪を引かれることなくスイスイ下る。上高地までの気が遠くなるような距離もだんだんと傾斜が緩やかに平坦になっていくので思ったほどの苦痛もなく約5時間かけて横尾まで下ることができた。槍沢ロッジを過ぎたあたりから本降りとなり、また朝食が弁当(おこわ)だったので横尾山荘でカレーライスを食べて休憩する。下りで一番しんどいのが横尾山荘から上高地バスターミナルの約3時間の行程かも知れなかった。

                            今にも降り出しそうな雲
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                           雲が追いかけて下りてきます
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                        河童橋に着く頃には雨もやみ青空が
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           「やまの足跡」ホームページ    http://www7b.biglobe.ne.jp/~yamanoasiato/
               やまの足跡ブログ一覧     http://yamanoasiato.at.webry.info/

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この記事へのコメント

2014年08月08日 16:39
非常に参考になり俄然勇気と言います挑戦意欲が湧いてきました。
比較的ハイカーの少ない時期に・・・訪れようと考えています。

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